NamiTech
エネルギーNamiSense コンタクトセンタースイート

顧客から戦略的パートナーへ: 東邦ガスの物語

日本有数の都市ガス事業者がいかにして自社コンタクトセンターに NamiTech の音声 AI を導入し、日本市場における戦略的リセラーとなる道を選んだのか。

背景

東邦ガス(東邦ガス株式会社、THG ホールディングスグループの一員)は、中部地域で数百万の顧客にサービスを提供する日本有数の都市ガス事業者です。日本の事業者の例に漏れず、東邦ガスは徹底した「おもてなし」が求められる大量のコンタクトセンターを運営しています。課題は、通話ごとに発生する記録・要約・システム更新・チケット作成といった膨大な後処理が平均処理時間を押し上げ、規模を保ちながら品質を維持するオペレーターに負担をかけていたことでした。

東邦ガスは AI でコンタクトセンターを刷新することを望みましたが、それは音声認識精度・信頼性・運用品質において日本基準を満たせるパートナーに限られていました。パートナー選定のため、東邦ガスは競争評価を実施。NamiTech は国内外の大手ベンダーを含む 14 社の入札者を抑えて選ばれました。市場で最も強力な国内外の企業を相手にこの選定を勝ち取ったことは、NamiTech の技術的優位性を示す最初の決定的な証となりました。

歩み:パイロットからパートナーシップへ

2024年12月 - 提携締結

東邦ガス(THG ホールディングスグループ)は NamiTech と契約を締結し、グループの日本国内業務向け AI プラットフォームとして Nami Intelligence を採用しました。

2025年1月 - 本番稼働

Nami Intelligence が稼働を開始し、東邦ガスの日常業務に AI 音声分析とリアルタイムの運用インサイトを導入しました。

2025年3月 - 拡張:NamiSense CCS

初期の成果を踏まえ、東邦ガスはコンタクトセンターの AI エンジンとして NamiSense CCS の展開を決定し、社内業務から顧客対応の最前線へと提携を拡大しました。

2025年10月 - コンタクトセンター本格展開

NamiSense CCS が本番稼働し、最大 250 席(CCU)の同時オペレーターを支援。リアルタイム音声認識、エージェント支援、AI 要約が運用に投入されました。

2026年から - 東邦ガスグループが NamiTech の日本ディストリビューターに

東邦ガスグループは、ガス・公益事業分野に注力する、日本における NamiTech の戦略的販売パートナーとなります。これは、企業顧客から戦略的パートナー、そしてディストリビューターへという稀有な進化を示しています。

ソリューション:NamiSense CCS

NamiSense CCS は、4 つの機能で構成される NamiTech のコンタクトセンタースイートです。

  • リアルタイム音声認識。日本語の会話を高精度(騒音・複数話者環境で 95% 超、実際のコールセンター音声で WER 5% 未満)でライブ文字起こし。
  • エージェント支援。通話中にガイド付きの応答候補を提示し、会話の流れを妨げずに複雑な状況へ一貫して対応できるよう支援。
  • AI 要約。通話終了と同時に要約・要点・フォローアップ項目を自動生成し、手作業の後処理の大半を排除。コピー&ペースト作業に伴う運用ミスも低減。
  • スーパーバイザー支援。対応が必要な通話をリアルタイムに通知し、状況を即座に共有。オペレーターが必要とするまさにその瞬間に的確な指示で介入できます。

本ソリューションは、日本語に最適化され、日本の大企業が求める高い品質基準を満たすよう設計された NamiTech の多言語音声認識エンジンに基づいています。

成果

導入後、東邦ガスはコンタクトセンターの効率に明確な改善を記録しました。

  • 平均処理時間(AHT)を約 12% 短縮
  • 後処理時間(ACW)を約 88% 削減 - 自動通話記録と AI 要約による
  • 最大 250 席の同時オペレーターを支援
  • リアルタイム音声認識 + AI 要約を本番運用
  • 国内外の主要ベンダーを含む 14 社の入札者を抑えて選定
  • 手作業の負荷を軽減し、オペレーターが顧客体験に集中できる環境を実現
  • エンドカスタマーの待ち時間を短縮
  • 一貫性の向上と運用ミス率の低下

通話ごとの事務作業を削減することで、東邦ガスのコンタクトセンターはサービス品質を高めつつオペレーターの生産性を向上させることができました。これは AI が実運用でもたらすべき成果を体現する稀有な組み合わせです。

お客様の声

「リアルタイムの通話文字起こし、感情分析、後処理の負荷軽減といった NamiSense の先進技術は、コンタクトセンターの未来像を明確に示しています。NamiTech のソリューションは、当社の DX に欠かせない存在となりました。」

- 四谷 正 氏、東邦ガス 常務執行役員 イノベーション推進部門長 兼 東邦ガス情報システム株式会社 代表取締役社長

このパートナーシップが意味するもの

東邦ガスとの関係は、単一のコンタクトセンター導入にとどまりません。それは NamiTech の技術と運用品質に対する最も強力な外部からの裏付けです。NamiTech は単に契約を獲得したのではなく、品質を重んじ不安定さを許さない市場で、国内外の大手ベンダーを含む 14 社の入札者を抑えて選ばれました。日本のティア 1 公益事業者の本番環境でその基準をクリアしたことは、NamiTech がアジア全域へ展開するための信用となっています。

東邦ガスの親会社が 2026 年から NamiTech に投資し、日本の戦略的リセラーとなることを選んだ事実は、顧客から戦略的投資家、そしてチャネルパートナーへという信頼の最も明確な表れです。これは NamiTech の「日本ファースト」APAC 戦略の基盤でもあります。まず日本で信頼を築き、その後マレーシア、インドネシア、そしてより広い地域へと拡大していきます。

東邦ガスについて

東邦ガス株式会社は名古屋に本社を置く日本の主要な都市ガス事業者で、中部地域の家庭・商業・産業の顧客にサービスを提供しています。親会社の東邦ガスグループは NamiTech の戦略的投資家でもあります。